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2022年 5月 27日 学部学科紹介〜教養学部統合自然科学科〜

みなさんお久しぶりです。担任助手の徐です。

今回は学部学科紹介ということで、東京大学特有の制度について紹介していきたいと思います。前期課程の文系、理系の内容はそれぞれ松田担任助手佐々木担任助手が書いているので見ていただけたらと思います。ちなみに、自分も去年一昨年と似たような内容を書いているのでそちらも併せて見ていただけると幸いです!

今回自分からは、進振り制度と現在所属している教養学部後期課程統合自然科学科についてお話しさせていただきます。

まずは進振り制度から。ご存知かもしれませんが、東京大学の前期2年間は「教養を学ぶ」がメインになります。最先端の研究に基づく講義を受け、適性を見極め、後期2年間で何を重点的にやっていくのかを決めていく形になります。しかし、もし仮に全員が全員数学の研究者になりたい!となったとしても指導できる教員の数には限りがあるため、ある程度受け入れられる人数が決まっているのです。その少ない席を争うのが「進振り」になります。希望進学先を大学に提出し、前期課程2年間の成績をもとに進学先が決まるといった形です。

進振りのメリットはもちろん猶予が2年伸びることです。基本的には大学受験の段階で学部学科が確定してしまうので、入学してからやっぱりやりたいことじゃなかったとなってしまった時にやり直しが効かないわけですが、東京大学においては入学して2年間様々な学問に触れることができるのでたくさん考えることができます。

進振りのデメリットは東大生同士で争わないといけない点です。東大入試という関門を突破した優秀な学生同士で争わなければならず、また、「優3割規定」(ざっくりいうと80点以上の成績は履修者全体の3割までしかつけてはいけませんよという規定です)のために良い成績を全て揃えるのは至難の業になっています。東大に入学できたからといって堕落した生活を送り、最低限単位を取れればいいやという感覚で過ごしていると進振りで苦戦してしまうわけです。

とはいっても学習意欲のある学生においては非常に良い制度だと思っています。

さてさて、話を移して、所属先の教養学部後期課程統合自然科学科についてお話させていただきます。

統合自然科学科では、さまざまな学問領域を自由に越境・横断することにより、多様な自然科学の知を統合し、新たな領域を開拓できる人材の養成を目指します。また同時に、広い分野での活躍を裏づける高い専門性と、幅広く豊かな知性を兼ね備えた真の「自然科学教養人」を育成します。(ここまで引用です)

ということで、ざっくり言えば自然科学全部やりますよーという学科です。自然科学とは自然における観測物に対する科学あるいは知識であり、数学・物理・化学・生物などを内包しています。実際に何かに応用するといった部分よりは基礎となる知識や理論を学んでいる印象ですが、4年生になったり、大学院に進んだりするとまた変わってくると思います。

数学を極めるもよし、生命科学を極めるもよしのなんでも学科です。学習意欲の塊のような人にとっては天国のような学科だと思っています。学横断型のサブプログラムも充実しているのでやりたいことを色々とやってみるといいと思います。自分も頑張らないといけないなと日々感じています。

ここまでいかがだったでしょうか?東大自体の情報に興味がなかったとしても、改めて自分の夢や志をもとにして志望学部学科を見つめ直すいい機会にしてほしいです。

それではごきげんよう。またの機会に。

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